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各地で運行開始!「自動運転レベル4」の開発状況

社会・経済

自動運転の実用化を盛り込んだ改正道路交通法が2023年4月1日付で施行。「特定自動運行」として自動運転レベル4の走行が可能になりました。

自動運転開発は、自家用車(パーソナルカー)の自動運転化と移動サービスの自動運転化の大きく2つに分けられますが、今回は、特に過疎地などでの社会実装を目指した移動サービスを中心に、各地の実証・サービスの現状を調べてみました。

政府が目標として掲げる『2025年度までに40地域での自動運転移動サービスの実装』の実現に向けて各地が実証を進めています。

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福井県永平寺

2023年5月21日、福井県の永平寺にて、全国で初の「レベル4」運行がスタート。

2021年度より経済産業省と国土交通省が共同で進めてきた「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」の一環、福井県永平寺町の実証実験において、2023年3月30日付けで道路運送車両法に基づく自動運行装置としての認可、また、同年5月11日付けで道路交通法に基づく特定自動運行の許可を取得。5月21日より移動サービスを開始しました。

車両のベースはヤマハ発動機のグリーンスローモビリティ(電動カート公道仕様)の「AR-07」で、7人乗り。

車両にはセンサーやライダー、カメラを搭載。各種センサーにより周囲の環境を認識します。加えて、道路に埋設された電磁誘導線を読み取ることで無人自動運転(Lv4)を実現します。

 

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茨城県境町

2023年5月16日、境町はソフトバンクの子会社 BOLDLY(ボードリー)と自動運転レベル4対応の新型自動運転 EV「MiCa(ミカ)」の導入に関する覚書を締結。現在、東京大学柏キャンパスで実証実走を重ねています。

MiCaは、エストニアのAuve Tech(オーブテック)が 2022年10月に発表した8人乗りの電気自動車。

車両に搭載した7台のLiDARセンサーと8台のカメラで周辺環境を把握し、障害物を検知して自動で回避します。100m以上先まで検知できるLiDAR センサーで周辺の状況を常に把握しており、経路上に障害物があった場合には、事前に設定した範囲内で回避します。

早ければ、2023年夏には境町での公道走行を開始する予定だそうです。

 

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北海道上士幌町

ソフトバンク子会社のBOLDLYは、北海道上士幌町でも自動運転レベル4の実用化を目指す実証を勧めています。

2022年12月1日から、自動運転バス「NAVYAARMA(ナビヤ アルマ)」を導入し、定常運行を開始しています。現在はレベル2での走行ですが、2023年度中にレベル4への移行を目指しています。

NAVYA ARMAは、8人乗り。GPSで自車位置を把握しながら、車両に搭載したライダーセンサーで周囲の状況や車の位置を検知しながら走行します。

 

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沖縄県北谷町

沖縄県北谷町は、経済産業省よりグリーンスローモビリティー車両を用いた自動走行車両の実証地に選定され、2020年より民間事業者であるチャタモビ(合同会社)が「美浜シャトルカート」を運行しています。

ヤマハのグリーンスローモビリティ(ゴルフカーの公道仕様)をベースにした「美浜シャトルカート」は、公道をレベル2で走行しています。

今後はレベル4の実装も目指しており、新しいルートでの走行を予定しているようです。

 

他にもいくつかの地域で自動運転の実証は進んでいますが、2023年7月1日時点で、日本で自動運転レベル4を一般環境で実現しているのは福井県永平寺のみ。

今後の各地でのレベル4実装が楽しみですね。

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