夏休みの読書として『国内旅行業務取扱管理者試験テキスト&問題集』を読みました。
試験を受け資格を取ろうという気持ちがあるわけではないのですが、前々から興味があった資格ではあったので、どういった内容を学べるのかという興味心で読んでみました。
学べること
学べる内容は、大きく4つです。特に、法律や契約の基本や交通料金の計算方法が学べます。
①旅行業法
②旅行業約款、運送約款、宿泊約款
②JRや航空券の運賃・料金計算方法
③国内地理(国立公園やお祭り)
読むのにかかる時間(勉強時間)
私はダラダラと読んでいたので5日くらいで読みましたが、本気で読めば1〜2日で読めると思います。
ただ試験を受けるとなると、覚えないといけないのでそういう意味ではある程度の勉強時間は必要そうです。
ただ内容的にそんな難しくないので本気で取り組めば1ヶ月あれば大丈夫だろうと感じました。
勉強になったこと
テキストを読んで日常にも役立ちそうな知識が着いたので抜粋して紹介します。
特急列車の指定席料金
特急列車は、乗車日・会社によってシーズン区分が1〜4区分に分かれ、特急料金が異なります。通常期を基準に最繁忙期は通常期の400円増、繁忙期は200円増、閑散期は200円引きとなります。
例えば、JR東海・西日本・四国・九州・各社間(北海道・北陸新幹線除く)の2023年度シーズン区分は以下。
最繁忙期 | 繁忙期 | 通常期 | 閑散期 |
4/28〜5/7 8/10、11、13、16 12/16、12/29、30 2024年1/3、4 | 4/1、2、 7/14〜17、28〜30 8/4〜6、9、12、14、15、19、20、25〜27 9/15〜18 10/6〜11/30の土休日とその前日 12/28、31 2014年1/2、5 2/9〜12、3/22〜31 | 最繁忙期 繁忙期 閑散期 以外 | 4/10〜4/27 5/8〜5/11 6/1〜7/13 7/18〜7/20 8/28〜9/14 9/19〜10/5 12/1〜12/21 2024年1/9〜2/8 2/13〜2/29 以上の月〜木曜日 (祝日、祝前日、振替休日を除く) |
+400円 | +200円 | ー | -200円 |
特急列車の普通車自由席・グリーン車・寝台車に乗車の場合は、乗車日の特急料金から530円引きです。ただし、普通車自由席は乗車日に関係なく通年同額となります。
POINT:特急料金まとめ
- 特急列車の指定席はシーズンによって料金が変動
最繁忙期=通常期 +400円
繁忙期=通常期 +200円
通常期
閑散期=通常期 -200円 - 特急列車の
普通自由席 通常期の特急料金 -530円(通年同額)
グリーン車 乗車日の特急料金 -530円 - 小児の特急料金は+400円、±200円、−530円後に半額
普段、新幹線にはよく乗っていますが、この料金体系は理解していませんでした。ただ指定席と自由席で500円程度しか変わらない時と、1000円ほど変わる時があった気がしていて、その理由がわかってスッキリしました!
JRは距離(営業キロ)によって途中下車可能
まず、乗車券類には有効期間があり、営業キロで算出されます。
営業キロ | 〜100キロ | 〜200キロ | 〜400キロ | 〜600キロ | 〜800キロ |
有効期間 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 |
※東京・仙台・新潟・大阪・福岡の大都市近郊区間内で発着する乗車券は、営業キロが100キロ超えていても有効期間は1日となるなど、乗車券によっては有効期間に注意しなければならないものがあります。
そして、乗車券は有効期限内であれば後戻りしない限り何回でも途中下車できるようになっています。
例えば、東京・品川‐新大阪は片道556.4キロのため、乗車券の有効期間は4日。東京を出発し、名古屋に2泊、4日目に新大阪に到着ということが可能ということです。
ただし、途中下車できるのは乗車券のみのため、特急券は、上記の場合、東京-名古屋、名古屋-新大阪を買う必要があります。
東京ー大阪間を直通で移動した場合の金額は以下です。
東京ー新大阪 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 8,910円 | 4,960円 | 13,870円 |
指定席(のぞみ) | 8,910円 | 5,810円 | 14,720円 |
東京-名古屋、名古屋-新大阪で別々でチケットを購入した場合はこちら。
東京ー名古屋 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 6,380円 | 4,180円 | 10,560円 |
指定席(のぞみ) | 6,380円 | 4,920円 | 11,300円 |
名古屋ー新大阪 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 3,410円 | 2,530円 | 5,940円 |
指定席(のぞみ) | 3,410円 | 3,270円 | 6,680円 |
合計すると
東京ー新大阪 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 9,790円 | 6,710円 | 16,500円 |
指定席(のぞみ) | 9,790円 | 8,190円 | 17,980円 |
一方、途中下車した場合の料金はこちら。
東京ー新大阪 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 8,910円 | 4,180円 2,530円 | 15,620円 |
指定席(のぞみ) | 8,910円 | 4,920円 3,270円 | 17,100円 |
自由席・指定席いずれの場合も、880円お得になるようです。
少しではありますが、お得に乗車できるに越したことはないですね。これは知らなかったので勉強になりました!
その他、JR・航空券の払い戻しにかかわる手数料なども知らない人にとっては有益な情報もいくつかあるかもしれません。私も過去に航空券を直前にキャンセルしたことがありますが、手数料の知識がなく焦った経験があります。
以上、夏休みの読書感想文でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。