転職やキャリアチェンジで広報担当になりたい、異動で広報になった、という方に向けて、広報に関わる書籍で私なりのおすすめの書籍を紹介します。
新・戦略思考の広報マネジメント
管理職やマネジメントの立場で広報になった方にまず読むことをお勧めするのは『新・戦略思考の広報マネジメント』です。
広報といえば、”情報発信”というイメージが強いと思いますが、それは広報の一面でしかなく、”情報収集”、”関係構築”、”情報分析”、”危機管理”など業務は幅広いです。企業価値向上には、さまざまな側面から広報力を強固にしていかなければならないということが、この本を読むとよくわかります。
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デジタル時代の基礎知識『PR思考』
実務に役立つのが『デジタル時代の基礎知識『PR思考』』です。
広報は広告宣伝とは異なりパブリックリレーションのため、世の中と企業の接点を作っていくことが重要ですが、この本には、実際に社会から共感を得られる企画を作る方法が体系的にまとめられています。まず実務に役立てるための企画力・創造力を高めたい方におすすめです。
売上の地図 「売上」を左右する20のヒント
マーケティングに関わる人で知らない人はいない池田紀行さんの著書『売上の地図 3万人を指導したマーケティングの人気講師が教える「売上」を左右する20のヒント』。基本的にはマーケティングの本ですが、1パートで広報についても触れられています。
マーケティングと広報は混同して考えられることが多いです。企業広報と商品PRは目的が全く違うものですが、どちらもPRという言葉がつくため、混同している方も多いです。マーケティングについて知ることでより一層広報のあるべき姿を理解できるため、広報についての本ではありませんが、視野を広げるために読むことをお勧めします。
WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う
ブランディングの教本ととして有名な『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』も押さえておくべき本です。
企業価値向上のための広報活動はブランディングでもあるため、ブランディングに関する本をひとつは読むことをお勧めします。パーパス経営など最近のトレンドは一通り知っておきたいですね。
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ステークホルダーを巻き込みファンをつくる!オウンドメディア進化論
オウンドメディアを活用した広報活動も今やどの企業にも欠かせません。メディアリレーションを通じた露出獲得(=幅広げ)と、オウンドメディアを利用したファンづくり(=深化)は、上手に組み合わせることでコミュニケーションを最大化することができます。
広報のマネジメントは、メディアリレーションを行う企業広報出身の人の方が多いですが、今の時代、オウンドメディアを活用しない広報は滅多にありません。オウンドメディアの担当でない広報の方にも視座を上げるために、オウンドメディアに関する本をお勧めします。
オウンドメディア進化論の感想はこちら
ファンベース
佐藤尚之さんの『ファンベース』も有名なマーケティング本です。売上の8割は2割のファンが支えていると言われるほど、ファンは企業にとって重要な存在です。広報の仕事をしていると広く接点を広げていくことばかりに目が行いってしまうことがあります。
もちろん広く露出を獲得するのも大事ですが、ファンを大切にして共感を熱狂に変えることも大事にしなければならない、と改めて気付かせてくれる本です。
私がこれまでに読んだ本の中から厳選した6冊でした。以上です。